ダイの大冒険のその先へ【蒼天のソウラ】
突然ですが、皆さんは「ダイの大冒険」という漫画をご存知でしょうか?
DRAGON QUEST―ダイの大冒険― 1 - BookLive! Browser Viewer
今なお高い人気を誇る、1989年~1996年まで、週刊少年ジャンプで連載していた、ドラゴンクエスト漫画の大傑作です。
この漫画の面白さについては今更語る必要なく、ネットのあちこちに話が転がってるから各自探してもらうとして
この、ダイの大冒険の遠い未来を舞台にした漫画が連載中というのはご存知でしょうか?
それが、2013年から2018年現在もなお月刊Vジャンプで連載中の
「ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ」です。
ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ 1 - BookLive! Browser Viewer
作者違うじゃんと、まずは思われると思います。
それか、ドラクエ10のコミカライズがなんでだよと、思う人もいるかと。
蒼天のソウラの世界観設定だと
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
どうやら「過去」にドラゴンクエスト1~9。もちろん11の戦いはどれも発生しており、
現在はそれが物語として、各村落に語り継がれているという世界観になっています。
「物語」の伝わり方には諸説あるようで、それもドラクエ好きには笑えるポイントとなっています。 pic.twitter.com/oIVmoI6kx4
蒼天のソウラの世界観が原作ドラクエの全てのシリーズを内包しているとして
で、どこが「ダイの大冒険の未来」なんだよと思われる方へ。
まず、この漫画、主人公のソウラは「ドラゴンの騎士」です。
ソウラはドラゴンに選ばれた運命の惑乱者として、「エクステンションライン」と呼ばれる力を使って戦います。
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
過去にドラゴンに選ばれた者の中には、竜王のような者もいるんですね。 pic.twitter.com/ZeVrQYh7Jz
ダイは額や腕にあった紋章を、ソウラは胸に持っています。
この「エクステンションライン」は、所持者の肉体の強さを高めるだけでなく、様々な能力補助を持ちます。
ダイの場合は
ダイは元々鬼面道士ブラスから学んでいた初等呪文をエクステンションする事で、バギクロス等の高等魔法を操っていました。
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
魔法そのもののエクステンションなのか、魔法を扱う能力のエクステンションなのかはわかりませんが、両方かもしれません。 pic.twitter.com/32yh8Mkfn2
ただ、ソウラは魔法使いとしての修行をしていないので
ソウラは魔力を物質に宿らせる事で、無機物をモンスターにして操るというファイトスタイルを用います。
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
ロープからはパペットロープを
蒸気からはギズモを
岩をばくだんいわにするのはソウラの十八番です。 pic.twitter.com/IIApuDKHS8
そして、
その後、ソウラはドラゴンの紋章、エクステンションラインの扱いに習熟し、最終的にはドルオーラのような必殺技
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
「ドラゴン・スタンピード」を放てるようになるまでに成長します。 pic.twitter.com/vUvKAdzbbC
ですが、
皆さんご存知のように。ドルオーラはドラゴニックオーラを圧縮して撃ち出す技で、その補助をする為の呪文である「ドルオーラ」がソウラの世界では多くの魔法と共に失伝されているので、ソウラは全てのコントロールを自力で行っていました。 pic.twitter.com/06yz1yBkLn
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
呪文の補助を借りずに行うこの必殺技は、本当にたまたま成功しただけで失敗する確率が高い自爆技であるとして、ソウラはこの技を封印する事になります。
このように、時代が大きく断絶されているからこそ失われたものがあるけれど、それでも本質・根源はほぼ同一。
そういった設定や世界観がたまらない人に、「蒼天のソウラ」は面白い作品になっています。
ただ、中には
「ドラゴンの紋章とエクステンションラインが同じカタチなのはただのファンサービスなんじゃね?」
って人もいるかと思います。
OKOK。
そういう疑問大事。
蒼天のソウラとダイの大冒険が共通の世界観と思われる状況証拠がこちら。
大魔王バーン様による「不毛の地である魔界に太陽の恵みを与える為に、邪魔な地上を破壊しよう」という目標です。 pic.twitter.com/SXxKQpDrQ9
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
皆さんもご存知の通り、この目論見はゴメちゃんの死、まぞっほの活躍、ダイの勝利もあって、見事阻止されました。
つまり、「魔族の土地は太陽の恵みを受けられず、痩せた土地のまま」という問題が残る事となります。
ソウラの世界ではどうなったのでしょうか。
それを示すのがコレ。
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
蒼天のソウラの魔公子イシュマリクは、戦争を仕掛ける時以外は魔族の土地で野良作業をしています。
魔族の土地が貧しいままなのは、大昔にバーン様がダイに敗れ、太陽の恵みを勝ち取れなかったから。その敗北が遠い未来にも影響しているのです。 pic.twitter.com/uokAEaJs1h
こういうの、すっごい、面白いと思うんですよ。
その他にもドラクエシリーズが好きだと楽しめる要素が盛りだくさんで、
キャラクターも魅力的だし、ギャグも面白いし、戦闘もネームドキャラは誰も彼もが本気です。
なぜならこの漫画はドラゴンクエスト10だから!
一人一人のプレイヤーがロールをこなし、自分にできる事を全力で行う。
敵もただただ力押しで雑に来るのではなく、目的と考えを持って襲いかかって来ます。
敵も味方も全身全霊で各々の興味と目的の為に行動しているからこその面白さ。それが、蒼天のソウラにはあると感じています。
実は設定とかよりも、こういうスタイルこそが、本当にダイの大冒険の後継作だと言えるのではないかと思うんですよね。
というわけで、興味が出た人は買おうぜソウラ。
今どき流行りの
「オンラインゲームの世界観で、主人公とラスボスしか使えないチート能力で戦い、個性豊かな女の子にモテモテになっちゃう」
という要素をしっかりと満たした漫画ですよ!
ラブコメとしてもオススメです。
タマゴから産まれたばかりの竜人で、「異種族との結婚は不幸になる」という知識を得て、訪れた村の結婚式で独り居場所を失ってしまうアズリア pic.twitter.com/P83JXO1we2
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
「意中の相手は胸の大きい人が好き」「恋のライバルを嫌いになる事ができない」「幼馴染のソウラが好きだけど素直になれない」「金持ち便利キャラ」典型的負けヒロインのマルチナ! pic.twitter.com/6WuwXNH444
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
「他の誰よりも距離が近い」漫才の相方、頼れる補助・回復魔法担当のうりぽ!(ちっちゃい方) pic.twitter.com/RSlZfXo7k5
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
「趣味は斬り愛殺し愛」破天荒エルフのかげろう姐さん! pic.twitter.com/etqyqXtThH
— 沖田 丈4@引っ越し中 (@vjoe) 2018年6月6日
ウワァオ。ヒロインもよりどりみどりじゃないっすか。
蒼天のソウラは、ジャンプ系列の漫画で、今、一番、アニメ化してほしいなーと思う作品です。
2番目はキン肉マンの完璧超人始祖編な!