【映画感想】トイ・ストーリー4
前回の日記から1年。
まぁ、婚活は思うようにいかなかったというか、俺自身がやる気出せなかったと言うか。
ちょっと自分の調子を整えてからリスタートしようと思うので部屋片付けたら本気出す、って感じです。
で、映画の感想書きまーす。
最近観た映画は
・トイ・ストーリー4
※この記事でやる。俺は好きです。批判記事むしろ読みたいわ。
・劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム(うたプリ)
※マジLOVEライブ上映に2回行った。レビュー記事書くかも。とにかく、まだ上映してるなら行け。ファンが望む「こんな映画作ってくれたら行くのになー」を忠実に実現したような映像美でできた映画。18人のアイドル全員が主役。プリティーシリーズのオタクとしては「嫉妬する」デキでした。
・プロメア 応炎上映
※通常1回、応援4回ぐらい行った。
・天気の子
※レビュー記事書きます。
・劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer
※レビュー記事書きます。ジオウが好きな人はとりあえず行くべし。
・劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 Evolution
※すぐ脱ぐ拘束具が新しくなってフルCGになっただけのミュウツーの逆襲。そして俺、ミュウツーの逆襲、あんま好きじゃない。わざわざリメイクする価値を感じない内容。なんだかな。
※なんて言うか、前の映画のみんなのものがたりがポケットモンスター映画シリーズ最高傑作だと思ったからこそ、なんかもったいないなーって。せっかく成功してた映画版サトシっていう新キャラクターでやってほしかったなぁって・・・。
・フレームアームズ・ガール きゃっきゃうふふなワンダーランド
※オーディオコメンタリー付きのあんまりデキのよくない総集編映画。ただ、新規映像のライブパートだけは一見の価値有り。
・Fate/kaleid liner Prisma Illya プリズマ☆ファンタズム
※感想書くつもりはないけど、二度とこのクリエイターの創った映画観ねえってぐらい最低最悪のクソ映画でした。
・「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」劇場編集版 プリズムシャワー上映会
※23時00分からAM04時50分の5時間50分、3回の休憩を挟んで紙吹雪ばら撒きながらアニメ1クール分を完走する狂気の上映会です。アルティメット楽しかった。
って感じです。
んだらば、トイ・ストーリー4の感想書きまーす。
◎トイ・ストーリー4
●シュガーラッシュ2となんか似てるよね
個人的にシュガー・ラッシュ:オンラインと同じ評価の映画です。トイ・ストーリー4。
って言うか、なんか似てない?
つまり、「続編」に求めている事をしっかりと満たした保守的な作品って意味で。
- 前作までの空気、雰囲気、キャラクター性、世界観のルールを完全踏襲。
- 前作までのウリをしっかりと継承している。
- 主人公の短慮、やらかしが事態を悪化させる。
- そして最後に主人公と親友の離別を描く。
って感じで結構似てない?
ああ、シュガーラッシュ:オンラインって書いたけど原題はRalph Breaks the Internetなんでシュガーラッシュの主人公はヴァネロペじゃなくてラルフだと思ってます。
ソニックレーシングにもラルフだけがゲスト参加してるからゲーマーはみんな知ってる情報だけど念の為。
●身内の評価
自分がホームとしている匿名掲示板では賛否両論だと上映前は否が多めでした(ジョン・ラセター監督退職騒動とクソ煽り広告のせい)が、上映後の現状は賛が多め。
フツーに続編だったよねって。
悪く言ってる人の意見としては「ランドセルのCMなんだったんだよ」とか
短編集の後日談(トイ・ストーリー トゥーンっていう3の後日談。ボニーは幼稚園児でウッディはボニーのオモチャ)
https://www.youtube.com/watch?v=wZeNJxS8CvA
https://www.youtube.com/watch?v=j8QWNJmmbU4
※上記2動画はディズニー日本公式配信だけど画質悪いのでオススメしないです。下の有料版をどうぞ。
※上記2動画は21分で各200円で観れます。シリーズ4作目の「トイ・ストーリー・オブ・テラー!」の方には1作目2作目3作目もボーナストラックでついてきます。You Tube版は100円高いしオマケ動画もつかないからオススメしません。
で、ウッディがお気に入りだったのにって思うとモヤモヤする。
という意見が多めで、たしかにまぁ、トゥーンの幸せな時代を思うと、そうなんすよ。
「ウッディとボニーの幸せな生活」
を合計5作(バービーとケン、バズ、レックス、ジェシー、トリクシーが主役)の短編ムービーでもうやってて
その未来、末路が4なので。
まぁ、その、辛いって気持ちはわかる。
ただ、twitterとかで見る悪評によくある
「ウッディはこんな奴じゃない」
「ギスギスした展開があるのが嫌」
みたいな意見はほぼ見なかったです。
うん。ウッディはあんな奴だし、トイ・ストーリーって1も2も3も全部勘違いでちょっとギスる事あるの毎回やってるから今更だよねって。
twitterとかで他のクラスタから漏れ聞こえてくる悪評のそのほとんどが
「お前ら1と2見返してみ?」
って言いたくなる内容ばっかだったから令和の今の時代でも冷静に4を2と比較して評価できる自分の身内好き。
「新作が無い間に膨らんだイメージ」
じゃなくて、ちゃんと過去作と比べた時に、ウッディはウッディでトイ・ストーリーはトイ・ストーリーだったなぁって思った。
いや、でも、3以降の世界を描いたトイ・ストーリー・トゥーン5部作だとウッディの悪い所全然出ないから、トゥーンだとウッディ1軍だったのに・・・みたいな気持ちは結構わかるかも。
●俺自身の評価
- 「トイ・ストーリー」という看板に傷をつけない丁寧な続編。
- ただ、あまりにも冒険しなさすぎて、世界観を広げてはいないと思った。世界観を広げるってのは、新主人公を作るとか、世界観のルールを壊して「生きたオモチャが人権を主張する」とかそういうの。そういうのはナシ。だから保守的な続編だと思った。
- ボーについては賛否両論あると思うけど、俺は上映前のクソCMの時、てっきり「もう人間の所有物とかやってられっか。私達はオモチャの楽園を作るぞー」ってノリだと思ったら全然そんな事なくて。どこまでも子供と遊びたいオモチャだったので4のボー、俺は好きです。
- そもそもこの作品、2の時点で既に蛇足で、3も蛇足。そして、4も堂々たる蛇足。シリーズ最新作に加えて恥ずかしくない丁寧な蛇足です。蛇足大好き!5もいつか出てほしい。いくらでも話広げられるでしょ。バズ達出ないかもだけど。
- 原作者降板についての話は、4に限っては気にしなくてもいいかと。結果お出しされた映画単体で評価して、俺はとても4好きです。
- 映画ってオチが全てじゃなくて、オチに賛否両論あるのはわかるんだけど、オチに至るまでのところはすげートイ・ストーリーでした。もう完璧。「トイ・ストーリーのウッディ度」を測るなら、100点満点の減点方式で100点。ウッディの歩き方、ウッディの隠れ方、ウッディの態度、ウッディのクセ。全部100点。流石原作。流石オリジナル。だからでこそ最後にボニーの家に帰らずにボーと一緒に新しい持ち主を探そうとする所が受け入れられない人が出るのはわかる。トゥーン観てる人なら余計にね・・・。
- 「アンディにとって1番のオモチャで宝物だったウッディはボニーの1番にはなれなかった」という点。ここ、海外でもめっちゃ批難されてるらしいんだけど、俺は好きな設定。ボニーが悪者だとは思わない。だって、園児だぜ?
- で、ウッディ。彼は完全に俺達が知るウッディだった。完璧にウッディ。リーダー風吹かすし、前の家の話するし、独断行動で無茶するし(幼稚園に潜入したり、フォーキー奪還作戦の手順を台無しにしたり)。ファンのイメージやゲスト作品とかで持ちあげられるきれいなウッディじゃなくて、1と2と3を踏まえたウッディだった。「8㎞か・・・。いけるな。キャンプ場で落ち合おう!」ってのが、もうベテランの貫禄。かっこいいぜウッディ。
- バズ。今回は「内なる声に耳を傾けよう」っていう変なキャラになってたけど、彼はすごい満たされてて。恋人はいるし、オモチャとしても1軍だし。それでいて親友の為に頑張るし。今作でわかった事としては「1つの体に2つの魂がある」タイプみたいで、電子ボイスもバズ本体とは別の自我持ってるくさいね。バズ以外は誰も気付いてなくてバズも4でようやく気付いたみたいだけど。
- ボー。彼女は何年も無為に時間を過ごしてしまって、子供と共にいられない事を心底後悔する。そして、4になってようやくCG技術が表現したい事に追い付いて、布服着れるようになってて。なんつーか、1と2と4を比較した時に1番CG技術的な差異が見れるキャラクターかと。たくましくはなったけど、ボーという彼女の魂は変わっちゃいないと思いました。
- フォーキー。今作のキーパーソンなんだけど・・・。思ったよりも早くウッディと和解してた。それが残念ってわけではなく、ギャビーギャビーとの友情があったりしていいバランスだったと思う。ウッディの役割になってたのも良かったしオチも好き。
- ボニー。ウッディを1軍から降格させた事に思う所ある人はいるかもしれないし、彼女をメインとして描かなかったトゥーンに比べると、彼女にイライラさせられる事はあったと思うけど、まぁ、ちっちゃい女の子らしい女の子ですよ。彼女は。
- ボニーママは特に語る要素ナシ。本当に娘の事が大好きなんだなーって思う。
- ボニーパパ。丁寧にヘイトコントロールされたキャラ。めっちゃかわいそうな目にあうんだけど、それは先に「ウッディを踏ん付けた」事で観客に嫌わせておくって準備を挟んでいるのがよかった。ただ、ウッディ踏んだのはヒエーーーーってなったね・・・。
●悪役について
トイ・ストーリーってトゥーン除いて基本的に悪役がいる作品なんですよね。
- 1が1番特殊で、自我が目覚めたばかりでなおかつオモチャとしてお気に入りを奪われたウッディがバズを謀殺するってストーリーでシドっていうオモチャを魔改造するおとなりさんが出てくるんだけど、シド個人は「普通」ではないだけで、彼なりに楽しい遊びをしているだけで悪かどうかだと難しい。だから、個人的には1の悪役はウッディ本人だと思ってるの。
- 2は「人間に買われなかったトラウマを持って、博物館入りを狙う」という希少トイのプロスペクター。まぁね。脇役のおじいちゃんのトイだもんね・・・。
- 3はロッツォ・ハグベア。忘れ物になった後に自力で家に帰ったら、代わりのハグベアを買い与えられていたという悲劇のキャラクター。
- トゥーンでは4作目のテラーではモーテルの客の忘れ物を転売している店主。5作目の謎の恐竜ワールドではクリスマスに買ってもらってからまだ遊んでもらってない賢者クレリック。
- で、4は初期不良でボイスボックスが壊れたギャビーギャビー。プロスペクターやロッツォと違って明確なハッピーエンドが描かれてる。確かに邪悪で、世間知らずだったり経験が乏しかったりはするんだけど・・・。フォーキーと心を通わせたり、自力で経年劣化を防いだり、女の子にアプローチしたり。魅力あるディズニー・ヴィランだったかと。あと、シリーズ初の女性悪役なのよね。ここらへんは同じく女性が悪のボスなズートピア思い出した。
- ギャビーギャビーとウッディの戦いは「改心」や「成敗」ではなく「交渉」で終わるので、彼女の勝利で終わる。でも、その結果として彼女の目的は達成されない。そこらへんの二転三転する展開がすごいよかった。彼女に付き従ってた他の人形の自我を希薄にしたのは正解だと思う。自我がたっぷりある連中は秘密のダンスホールで遊んですごしてるってのも含めてトイ・ストーリーだなぁって。
●総評(っていうには長くなった)
- 今作に限っては、好き嫌いで言うと俺は好き。ただ、3のようなバカでかい感情を抱いてしまうような、滝のような涙が出る作品ではなかった。しかし、まぎれもなく3の、トゥーンの続編だった。
- 解釈違いになる人もいるかもしれないけど、俺としては間違いなく4だった。今はその手の「解釈違い」って声をわざわざ漁って楽しんでるトコ。1や2の細かい所忘れてるだけの可能性あるから久しぶりに見返してみてほしい。
- ファンの理想のトイ・ストーリー4ではなく、真っ当な4だった。むしろ冒険足りてないんじゃね?ってぐらい普通の続編だと言える。
- 「あなたは本当のトイ・ストーリーを知らない」ってキャッチコピー考えた日本営業のアホはマジで害悪。唐沢寿明と所ジョージの声優2人が話す劇場広告もマジでクソ。作った奴は頭湧いてる。
- 「アンディとボニーが結婚してアンディの息子がウッディで遊ぶという完結作を求めてたのに!」とか言ってる奴には大学生と未就学児の年の差で結婚するわけねーだろって強く言いたい。
- 批判を許さない作品だとは言わないけど、批判してる人の矛先はボーとボニーとウッディに向けたものが多くて、ボーとボニーに関してはあなたの理想のボーとボニーじゃなくて残念だったねって感じだけど、ウッディに関しては、こんな奴だよウッディ。
- って言うかウッディが100%ウッディで満足した。ラストの決断以外は100%ウッディだった。ラストの決心に関しては、ウッディが決めた事だから俺は尊重するし、2でも1度やったテーマだしなぁーって。
- 「親友と異性を天秤にかけて異性を取るのかよ」的な批評に関してはそれだけじゃないよ。ウッディは、自分で遊んでくれる持ち主を探す事に決めたんだ。自分がゴミになって捨てられるその日までは。ボーの存在がそれを後押ししたのは確かだけど。フォーキーを探すという事をウッディは曲げなかった。ウッディ好きとして、それだけで大満足しました。
- 移動遊園地でのエピローグと、ボニー宅でのエピローグ。どちらも大好きだから、5が楽しみ。いっそウッディ主役じゃない新しいトイ・ストーリーやってもいいのよって思う。
終わり